近年ホテリエにもマルチスキルが求められたり、キャリアのために接客以外のスキルを学ぶ方も増えています。今回は8つのおすすめスキルと、それぞれ「おすすめの理由」「学び方」「実例」をご紹介します。1.SNS運用SNS利用者が増えたことで、SNSでホテルを認知し、公式HPやOTAから予約するという流れが一般化してきました。ホテルの世界観を発信することで、予約数を増やすだけでなく、宿泊者とホテルのミスマッチを防ぐ上でもSNSの運用は大切になっています。学び方:自分の働いているお宿のInstagramを開設・運用するか、個人でホテルの紹介に特化したアカウントなどを開設してみるのもおすすめです。SNS上でコミュニケーションを重視するのか、世界観を発信するのか、戦略次第で投稿やフォロワーの伸ばし方も変わってきます。フォロワー数や予約数など、実際にホテルの数字にも成果が現れるとモチベーションにもなりますし、SNS運用の副業や転職の可能性も広がります。実例:①旅館 比与志アカウントのフォロワー数の段階ごとに、戦略や施策を変えることで1万を超えるアカウントになっています。地域と協力して、フォトコンテストを積極的に開催する運用でフォロワー数を増やしています。Instagram URL:https://www.instagram.com/ryokan_hiyoshi/実例:②Nook一棟貸しのお宿を運営するNook。開放感のある室内と一面の水平線という圧倒的なビジュアルを発信し、多くのファンを獲得しています。予約受付をInstagramのストーリーズで定期的に告知するので、宿泊を考えているファンの方が多くフォローしているようです。すぐに予約が埋まってしまうほど人気のお宿ですが、キャンセルが出た際にもストーリーズで告知するので、フォローしておくのがおすすめです。Instagram URL:https://www.instagram.com/noooooooooo0k/実例:③HOUSEHOLD1日2組限定の小さな宿泊施設です。ご夫妻が運営していて、観光らしい過ごし方ではなく地域の日常生活を体験できるのが特徴となっています。海鮮が有名な富山ならではの魚介類や、併設のカフェでいただけるお食事、ご夫婦や地域の人の顔が見える投稿で溢れています。暮らしぶりが垣間見える投稿でありながら、洗練された構図と編集で引き込まれます。Instagram URL:https://www.instagram.com/householdbldg/2.デザイン・Webデザイン館内のデザインやSNS投稿を内製化するホテルが増えてきています。ホテルの世界観を発信する上で、実際にそこで働く人がデザインする重要性が高まっているようです。デザインは個人で学べる環境も増えてきましたし、どの業界でも必須の知識になってきています。学び方:色使いや構図といった一般的なデザインの知識は本を通して学びつつ、実際の使い方はYoutubeを通して学んだり、SHElikesなどのクリエイティブスクールで仲間と共に学ぶのもおすすめです。まずはPhotoshop/Illustratorなどを使い、ホテル内のフライヤーやポスターを作ってみてはいかがでしょうか。実例:HOTEL SHE, KYOTO現場で働くホテルスタッフが、投稿組みからデザインまでしているようです。Instagram URL:https://www.instagram.com/hotelshekyoto/3.ライティング公式サイトやOTAの文章、SNSの投稿文、オウンドメディアなど、ライティングスキルが必要とされる機会も増えてきて、必須スキルの1つになっています。SEOの知識や正しい文章表現を身につければライターとしてキャリアの可能性も広がります。学び方:ライティングに関する本で知識を深めながら、ホテルの公式サイトで“ブログ”や“ニュース”として発信したり、副業として能力を伸ばしていくのも1つの方法かと思います。実例:縁道ホテルスタッフが実際によくいくお店に取材して、記事として掲載しています。公式サイト::https://en-michi.jp/topics/4.オウンドメディアの運用街の魅力を発信することで、ホテルを含めた街全体を盛り上げていく宿泊施設が出てきています。単にホテルの魅力を自分たちで発信するより多くの方に見られますし、街に愛されるホテルは宿泊者としても安心できます。学び方:最近ではコードを書かずに、簡単にサイトを作れるサービスが増えています。studioやwixといったノーコードのサービスで、ホテルがある地域のオウンドメディア作って運用してみるのがおすすめです。サイトを作れたら「写真撮影」「ライティング」のスキルは、オウンドメディアを運用しながら伸ばしていけるはずです。実例:①まちまち眼鏡店東京谷中にあるまちやど『hanare』が運営。魅力的なお店や人が出てきて、宿に泊まる前から街のファンになれます。また、デジタルなマップとしても利用できます。サイトURL:https://machimegane.jp/実例:②深川くらし宿泊施設ではないですが、地域に根ざした不動産屋さんが運営しています。立ち上げから運営の流れまで記載されている記事があり、運営する上でとても参考になります。サイトURL:https://f-kurashi.tokyo/fukagawakurashinorekishi/5.写真撮影OTAからの予約が増えている中で、写真の重要性が高まっています。宿泊施設によっては、客室や料理の写真を変えるだで予約率が変わってくるので、内製化・フォトグラファーを採用するホテルが出始めています。学び方:Youtubeでカメラの選び方から、写真の構図、編集まで学べる時代になりました。実際にカメラを買って、たくさん写真を撮りながら学んでいくのが何よりの近道かと思います。実例:株式会社TRUNK株式会社TRUNKでは、フォトグラファーの募集を行っています。採用サイト:https://www.trunk-base.com/careers/6.動画編集YoutubeやTikTokを運用するホテルが増えていて、集客だけでなく採用目的で運用しているところも出てきています。動画編集は個人でも学びやすいスキルであることや、働くホテルで利用しやすいこと、副業としても価値あるスキルなのでおすすめです。学び方:こちらもYoutubeで十分学べるようになっています。スマートフォンの動画編集アプリも充実しているので、スマートフォンでTikTokの動画の編集から始めてみるのはいかがでしょうか。実例:①株式会社Plan Do See運営するレストランの人気メニューのレシピや、採用向けのスタッフ紹介動画などを公開しています。動画の編集も凝っていて、採用向けの動画は10万視聴を超えているものもあります。動画URL:https://www.youtube.com/@plandosee実例:②御宿 竹取物語地域のおすすめのお店やお土産を紹介するチャンネルを運営しています。定期的に宿泊券も含むプレゼント企画を実施していて、line@から申し込み可能、Youtubeで当選発表を行なっています。動画URL:https://www.youtube.com/@user-jf4dt1db1f実例:③鳥羽ビューホテル花真珠ホテルスタッフによるダンス動画を投稿しています。一般的にはかっちりとした印象のホテルスタッフですが、ノリの良さを発信していてスタッフにファンがついています。動画URL:https://www.tiktok.com/@tobaview?lang=ja-JP実例:④ホテル ニュー わかさスタッフの賄い作りを動画にしていて、料理の上達や社内の雰囲気の良さが伝わるアカウントになっています。動画URL:https://www.tiktok.com/@newwakasa7.EC運用新たな収益源だけでなく、お客さんのファン化やスタッフのキャリアパスとしても魅力的なホテルのEC事業。多くのホテルが取り組んでいたり、個人としても始めやすいという特徴があります。また、運用していく中で「SEO」「広告」「SNS運用」などのwebマーケティング全般の知識を学んでいく必要があるので、必然的に能力を伸ばしていけます。学び方:運用し始めて、実際に数字を見ながら改善していく中で学べることが多いです。BASEなど簡単にネットショップを始められるサービスがあるので、ホテルや会社の事業として始めるか、個人で簡単なモノから始めてみるのがおすすめです。実例:①BOY MEETS SHE,株式会社水星が運営するECサイトです。Tシャツやバッグなどのアパレルから、可愛らしいホテルのルームキーも販売されています。サイトURL:https://boymeetsshe.official.ec/実例:②THE AOYAMA GRAND HOTEL株式会社Plan Do Seeが運営するホテル『THE AOYAMA GRAND HOTEL』のECサイトです。客室にあるこだわりのグッズや、オリジナル商品も販売。サイトURL:https://ec.aoyamagrand.com/実例:③LOG株式会社せとうちクルーズが運営するホテル『LOG』のECサイトです。LOGがある広島県の会社や広島の素材を活かした商品が多数あります。ホテルだけでなく、地域を盛り上げるために運用しているのがサイトを通じて伝わってきます。サイトURL:https://logonomichi.official.ec/8.広報・PRホテルスタッフをしながら、会社やホテルの広報・PRを担当するという働き方が出てきています。接客やホテル運営だけでなく、広報・PRのスキルをつけることで、企画の業務を行えたり、キャリアパスの選択肢が増えたりします。学び方:会社の広報・PRを少しずつ触り、担当業務を広げていくのがおすすめです。実例:SOKI ATAMIUDS株式会社が運営する熱海のホテル。ホテルスタッフがPR施策の企画を行い、公式Instagramやプレスリリースサイトで発信、広報業務も行っています。参考:https://www.uds-hotels.com/soki/atami/